月別アーカイブ: 2017年8月

「読書感想文って何を書けばいいの?」 その1つの答えを紹介します

8月も半分が過ぎました。

小・中・高校生の頃は、この時期になってようやく「宿題やばいな…」と
若干焦り出す生活を毎年送っていました。
(焦っているからといって、宿題をやっていくわけでもなかったのですが笑)

夏休み定番の宿題として特に記憶に残っているのが、
僕の場合は「読書感想文」です。

「何を書けばいいんだろう?」

という疑問を毎年持ちながら、
あらすじで9割を占める面白みの全くない文章を
「これでいいんだ」と何の悪意もなく書いていました。

当然受賞されることもなく、また文章を書くことに良いことを感じなかったからか
文章を書くことに対して苦手意識を持つようになっていきました。

国語の先生となって
様々な文章を人に説明できるよう論理的に読むようになったり、
感想文の受賞作品のパターンを簡単に研究していったり、
大先輩の先生に教えていただいたりする中で、
自然と「自然と読ませる感想文を作るフォーマット」が出来上がりました。

フォーマットの”5つの項目”に当てはまることを考えて、
それを組み合わせることで「なんかいい感じ」に思える、そして思われる文章が出来上がります。

実際、このフォーマットで書くと
「今までの半分の時間でちゃんとした作文が出来上がった」
中学生たちに好評でした(^^)
 
そこから生まれた名前が「完全攻略ペーパー」。
彼らが名付けてくれたのですが、本当に攻略できるのかは
ぜひ試していただけたらと思います。
 
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読書感想文で最も大切なポイントは、
「読書を通した”あなたの変化”を書くこと」です。

感想文の読み手は、本の内容を知りたいとは思っていません。
書き手が文章のどんな点で心に動き、そこからどんなことを考え、
そしてどのように本を学びとしたのかを知りたいわけです。

教育として感想文を課題に出しているので、
当然それは学びを伴うものであってほしい。

だからこそ、本を読む前と後で変化があることが望ましいです。

本は人がより良い生活を築けるようになるための過去からの贈り物です。
その本を活用する能力を「読書感想文」で伸ばしていくことができます。

「完全攻略ペーパー」では次の構成で作成します。

①心に残った部分のあらすじ
②あらすじ部分から感じたこと
③②で書いたことにつながる実体験
④体験を伴った気づき
⑤決意表明

以下で詳しく説明していきます。
  

  
①心に残った部分のあらすじ
書く内容の大枠は、
「登場人物は〇〇について□□と思っていたが、
あるきっかけを通して、
登場人物は〇〇について××と思うようになった」

です。

目安は200字程度。
本を読んでいて、心に残った1人を選び、その心の変化を書きましょう。
「書き手がその本をどのように捉えたか」という本の内容の切り取り方は
人それぞれです。この後ろで書くことになる自分の話と結びつけられるものを
書くことで、手が止まることなく全体をサラッとスマートに仕上げることができます。


  
②あらすじ部分から感じたこと
あらすじを書いた場面の感想です。
①で人物の心の変化について書いているので、
「その変化に対してどう思ったか」を書くのがオススメです。
ここまでの文量が感想文全体の4分の1に収まっているといいです。
2000字ならば500字までですね。
ここを目安にするのがいいでしょう。


 
③②で書いたことにつながる実体験
ここからは完全に自分の話です。
②で書いた「心の変化」もしくは「その感想」とつながりのある
自身の体験を書いていきます。

例えば、②で「恐れ→挑戦」という心の変化に対し、
「僕も〇〇のように挑戦したい」という感想を書いたのであれば、
・「恐れ→挑戦」という気持ちになった実体験
・実際挑戦してみたこと
など、”心の変化後”につながる体験を中心的に書くと良いでしょう。


 
④体験を伴った気づき
この部分が読書感想文の8割を決めます。
ここがきっちり書けると、読み手は「本から学びが多かったんだな」と捉えるし、
何より自分自身が「学んだ!」という気持ちになることができ、
成長にもつながります。

ここで書くことは、
「今まであまり重視していなかったけれど、
体験を通して実は××は大切なことだったんだと気づいたこと」
です。

『星の王子さま』にこんな言葉があります。

”いちばんたいせつなことは、目に見えない”

僕たちは生活する中で、よく大切なことを見逃します。
それは他の人の気遣いであったり、ありがたみであったり。

そういったことを読書からの体験で改めて気づいたことを
このパートで書きましょう。

( 関連記事はこちら→目に見えない部分を”あえて”観る


  
⑤決意表明
最後は「私はこれから〇〇していきます!」という決意表明をして
終わりましょう。

人を変化させるのは「習慣」です。
決まった行動の積み重ねがポイントです。
歯磨きをすることで歯の白い状態が保たれるように、
④で書いた「気づき」から習慣にしたい行動を決めて
「今より良い自分」を創ることを読み手に発表しましょう。

その行動を本当に習慣にできれば、今より素晴らしい自分に出会えます。

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読書感想文は主体的に取り組むことで、子どもだけでなく大人も
大きく成長することができます。

僕自身もこれを書いていて、
「短くてもいいから感想文を書こう!」という気持ちになりました。

大切なことを振り返るのに、本や映画などストーリーの影響力は
とても大きいです。

ただ読んだり観たりしてそのままで終わらせてしまうよりも
自分の糧にした方がかなり面白そうなので、
実際僕も感想文を書いていきます。

以上、『読書感想文完全攻略ペーパー』でした^^

勉強が面白くない、成績が上がらないのは100%教える側のせい

自分の中の前提を自ら崩してみたことが、
飛躍的な成長に繋がった話。
 
 
集団授業の進学塾で国語の先生としてスタートした頃、
僕の授業は絶望的に面白くなかった。
 
 
授業をしている僕自身が
「ああ、この話つまらないな」と喋りながら
感じていたのだから、それはそれは退屈なものだったと思います。
 
 
今でも鮮明に記憶に残っているのは、
ほとんどの生徒が虚無の表情でぼんやりしながら、
必死に話す僕を眺めていた光景。
 
僕の声が止まった時に聞こえていたのは、ゴーっと鳴っている空調の音。
そして感じていたのは、どうしようもなく弛緩した教室の空気。
背中に流れた冷や汗が気持ち悪くて吐きそうでした。
 
今思い返すと「時空が歪んでいた」としか表現しようのない惨劇を
過去の僕は教室で作り出していたんです。
 
 
 
元々はそんな状態だったのですが、
今週までの大学の授業で書いてもらった学生の最後の感想を見た時に
「昔とはだいぶ自分も変わったな〜」とちょっと嬉しくなりました。
胸が暖かくなったのを知ってほしいのでシェアします。
 
 
「明るい雰囲気で授業を進める、ニコニコした先生で楽しかった」
「私たちへの気遣いが感じることが多くて嬉しかったです」
「芸大まで来て国語かよ、と思いましたが、良い意味で変な授業でよかったです」
「この授業を通して、人といる楽しさを知りました」
「先生の人生観をもっと聞きたいです」
 
 
こんな感想をいただけるようになったのは、
もちろん学生たちが前向きに取り組んでくれたおかげなんだけど、
僕自身が塾講師1年目に前提を変えていたことも大きいと思います。
 
 
それがタイトルに書いた、
「勉強が面白くない、成績が上がらないのは100%教える側のせい」という
前提の上にあえて立つようになったこと。
  
 
「悪いのはあなただ!」と思ってしまうと
”相手を変える”ことに焦点を置いてしまいがち。
 
確かに相手のせいということも少しはあるだろうけれど、
ひたすら改善策を生み続け、クオリティーを上げ続けるためには
自分を変えていった方が健全だと感じます。
 
 
現在は、以前のように自分の良くないところの原因追求を止め、
理想の自分からの逆算で改善を加えることにしていますが、
前提そのものは変えていません。
 
 
「なんか知らんけど気付いたら成長してる、時間があっという間に過ぎていく授業」
 
この半期は反省点が多過ぎましたが、
そんな授業の実現を目指そうと思った今日でした^^